10月も半ばに差し掛かり、日が落ちると肌寒く、秋らしい季節となりました。
施設の職員がみんなで美化作業を行っていると、やじろべえに植えてあるソメイヨシノ桜が、いくつかポツンと開花しているのをみつけました。
このように普通とちがう季節に咲く花のことを「帰り咲」や「狂い咲」と呼ぶそうですが、間違って咲いただけなのに、狂うと言われるのは…なんかかわいそう…。季節が遅れても、周りとはタイミングが合わなくても、頑張って咲かせた気持ちが伝わる「帰り咲」という呼び方を使ってあげたいですね。
人生、いくつになっても、花を咲かせるのに遅いなんてことはありません。何歳になってもチャンスはあります。少し前のニュースでは、世界最高齢アプリ開発者の若宮正子さんは、80歳から勉強を始めたことで世界で注目され、Apple社のCEOから直々に会いたいと言われたことで驚かされました。
やじろべえで働かれる方たちは高齢の方もたくさん働かれ、中には70歳になっても毎日パソコンとデザインの勉強を重ねながら、印刷物の制作をする仕事に取り組まれている方もいらっしゃいます。他のみなさんも年齢や障がいを乗り越えながら、毎日休まず、一生懸命に働かれていますが、その姿には、この帰り咲の桜と同じ美しさを感じました。
みなさんの周りに「帰り咲の花」は咲いていませんか? もし咲いているのを見つけたら、足を止めて、頑張って咲いている花をじっくり眺めてあげてくださいね(^^